かつての日本で使われていた暦です。春夏秋冬を細かく分けたもので現代人にも季節の味わいを思い出させてくれます。
季節の移り変わりを目安に旬を味わって健康に過ごしましょう。自分を見つめ直す機会にするとよいかもしれません。
まだかなり寒いですがもう春が来ています。運動不足や水分不足で便秘がちになる季節です。
東洋医学ではこの時季には汗をかいてはいけないとあります。汗をかかない程度に体を動かしましょう。
<七十二気候>
・東風凍を解く(東風が厚い氷を解かし始める)
・うぐいす鳴く(うぐいすが山里で鳴き始める)
・魚氷にあがる(割れた氷の間から魚が飛び出る)
寒いですが冬の終わりを感じられる時もありますね。花粉症の方は対策を考えましょう。
<七十二気候>
・土が潤い起る(雨が降って土が湿り気を含む)
・霞始めてたなびく(雨が降って土が湿り気を含む)
・草木萌え動く(草木が芽吹き始める)
眩しい光と暖かさに動物たちが目を覚ます季節になりました。アトピー、湿疹、目の不調(ドライアイなど)はストレスが原因です。ゆっくりと過ごしましょう。
<七十二気候>
・巣籠りの虫戸を開く(冬蘢りの虫が出て来る)
・桃始めて笑く(桃の花が咲き始める)
・菜虫蝶と化す(青虫が羽化して紋白蝶になる)
日本人が愛する桜が列島を染めていきます。緊張が高まる季節です。首こりなどを感じたら温かい食べ物や部屋を暖かくしてお過ごしください。
<七十二気候>
・雀始めて巣く(雀が巣を構え始める)
・桜始めて開く(桜の花が咲き始める)
・雷声を出す(遠くで雷の音がし始める)
すべてが爽やかに華やき、生きる喜びを感じる季節ですね。身体の中はまだ冬なのに表面は汗をかいたりもう春。ニキビや吹き出物などお肌のトラブルが起きやすいかたは食べ過ぎ飲み過ぎに注意してみてください。
<七十二気候>
・つばめ来る(燕が南からやって来る)
・雁北へ帰る(雁が北へ渡って行く)
・虹始めて見る(雨の後に虹が出始める)
暖かな雨が苗を育て、花があでやかに咲き乱れる季節です。水分代謝が悪くなり足がむくむかたもいらっしゃいますのでふくらはぎを揉みましょう。
<七十二気候>
・葭始めて生ず(葦が芽を吹き始める)
・霜止み苗出ず(霜が終り稲の苗が生長する)
・牡丹花咲く(牡丹の花が咲く)
蛙が鳴いて新緑が色づく 夏の始まりの季節です。一年の中で自然や人間関係などの環境の変化が大きく、心も体もストレスが溜まって怒りっぽくなりやすくなります。
怒りはエネルギーを浪費して元気がなくなります。少しエネルギー(気)の発散を抑えるとよいですよ。
<七十二気候>
・蛙始めて鳴く(蛙が鳴き始める)
・みみず出ずる(みみずが地上に這出る)
・たけのこ生ず(たけのこが生えて来る)
万物が次第に成長し天地に満ち始める時。少し免疫力が落ちて歯ぐきの炎症などが起きやすくなります。そのような時は歯みがきをていねいしたり、睡眠をしっかり取ることを意識してみてください。
<七十二気候>
・蚕起きて桑を食む(蚕が桑を盛んに食べ始める)
・紅花栄う(紅花が盛んに咲く)
・麦秋至る(麦が熟し麦秋となる)
種まきや麦の刈り入れの季節です。梅雨の訪れですね。湿気で体調が優れない人が増えます。胃腸機能が低下しがちになりますので気を配りましょう。
<七十二気候>
・力マキリ生ず(カマキリが生まれ出る)
・腐草蛍となる(腐った草が蒸れ蛍になる)
・梅の実黄ばむ(梅の実が黄ばんで熟す)
一年でもっとも昼間が長く、夜の時間帯が短い時季です。冷たいものを摂る時は胃腸が冷えないように少し意識してみてください。
<七十二気候>
・夏店草枯る(夏枯草が枯れる)
・菖蒲花咲く(あやめの花が咲く)
・半夏生ず(烏柄杓が生える)
梅雨が明けて夏の到来、暑中見舞いを送る時季です。冷たい飲みものや食べものを多くとると胃腸の調子を落としやすいので気を付けましょう。
冷房などで冷え過ぎてもカラダが重い、だるい、節々が痛む、頭痛やめまいなどの症状が出ることがありますので温度調節にも気を配りましょう。
<七十二気候>
・温風至る(暖い風が吹いて来る)
・蓮始めて開く(蓮の花が開き始める)
・鷹技を習う(鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える)
一番暑さが厳しい時です。夏の風情を楽しみましょう。冷たい食べ物や飲み物には気を付けましょう。
<七十二気候>
・桐始めて花を結ぶ(桐の実が生り始める)
・土潤ってむし暑し(土が湿って蒸暑くなる)
・大雨時々降る(時として大雨が降る)
もう秋の始まりです。まだまだ夏の暑さは厳しいけれど 風に秋の気配を感じるかもしれません。
<七十二気候>
・涼風至る(涼しい風が立ち始める)
・ひぐらし鳴く(ひぐらしが鳴き始める)
・濃霧昇降す(深い霧が立ち込める)
暑さも和らぐ秋本番 稲穂が色づく季節ですね。
<七十二気候>
・綿のはなしべ開く(綿を包む萼(がく)が開く)
・天地始めて寒し(ようやく暑さが鎮まる)
・禾みのる(稲が実る)
草の上に朝露が白く光り、季節の節目を体感する頃。台風が去ると一気に秋色になりますね。
<七十二気候>
・草露白し(草に降りた露が白く光る)
・せきれい鳴く(せきれいが鳴き始める)
・つばめ去る(つばめが南へ帰って行く)
昼間の時間と夜の時間の長さがほぼ同じになる時季です。
<七十二気候>
・雷声を収む(雷が鳴り響かなくなる)
・蟄虫戸を閉す(虫が土中に掘った穴をふさぐ)
・水始めて涸る(田畑の水を干し始める)
草木の露が霜に変わり、日ごとに寒さが増す頃です。
<七十二気候>
・雁来る(雁が飛来し始める)
・菊花開く(菊の花が咲く)
・キリギリス戸に在り(蟋蟀が戸の辺りで鳴く)
山々が色づく紅葉の季節です。酉の市などお祭りも盛況の頃ですね。
<七十二気候>
・霜始めて降る(霜が降り始める)
・小雨時々降る(小雨がしとしと降る)
・紅葉つた黄ばむ(もみじや蔦が黄葉する)
秋に別れを告げる木枯らしの到来です。
<七十二気候>
・椿開き始む(山茶花が咲き始める)
・地始めて凍る(大地が凍り始める)
・キンセン力香し(水仙の花が咲く)
山間部の紅葉が散り 初雪が舞い始める頃です。
<七十二気候>
・虹かくれて見えず(虹を見かけなくなる)
・北風木の葉を払う(北風が木の葉を払い除ける)
・橘始めて黄ばむ(橘の実が黄色くなり始める)
雪が降り積もる 本格的な冬の到来です。
<七十二気候>
・空寒く冬となる(天地の気が塞がって冬となる)
・熊穴にこもる(熊が冬眠のために穴に隠れる)
・鮮魚群がる(鮭が群がり川を上る)
一年でもっとも 昼が短くなる時季ですね。
<七十二気候>
・夏枯草生ず(夏枯草が芽を出す)
・鹿角おつる(大鹿が角を落とす)
・雪下りて麦のびる(雪の下で麦が芽を出す)
「寒の入り」を迎えて 一年で最も寒い時季になりました。
<七十二気候>
・芹栄う(芹がよく生育する)
・泉水温をふくむ(地中で凍った泉が動き始める)
・雉始めて鳴く(雄の雉が鳴き始める)
とても厳しい寒さが続くきますが、春の暖かさを信じて迎える二十四節季最後の季節です。
<七十二気候>
・フキノトウ花咲く(蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す)
・水沢あつく堅し(沢に氷が厚く張りつめる)
・鶏とやにつく(鶏が卵を産み始める)
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